祇園町南側、東大寺通りから入った小路は、観光地とはまったく違う静かなエリア。その一角に2008年にオープンした「祇園又吉」は、京都通に喜ばれる一軒。店主の又吉一友さんは「炭屋旅館」料理長を長年務め独立。カウンター越しに会話をかわしながら、できたての料理を出してくれる。「甘味は旨味です。煮込みや色だしに砂糖、みりん、酒を使いますが、糖質制限をされている方には、低糖質甘味料で全体の風味が変わらないように調整します」。先付けのアワビ、ホタテ、エビのべっ甲あんかけはみりんの代わりにパルスイートを使用。その違いはまったくわからず、上品な味に仕上がっている。「京料理はとろみを出すために葛を使いますが、葛も糖質が多いと聞いて最初は戸惑いました」。鴨の小鍋も通常は葛を使うが、粕汁をベースに一番出汁、醬油、パルスイートで味を調整。「料理の糖質を少しでも減らすことで、食事にうにご飯、デザートも楽しんでいただけます」。ババロア、イチゴのスープ、抹茶のムースなど工夫をこらしたデザートも魅力的。料理の糖質を控えてある分、お酒の分の余裕があるのもうれしい。低糖質の焼酎はもちろん、店主の出身地・沖縄の泡盛も試してみたい。